ロータス通信300号を発行しました。

   

 本誌300号(通巻)記念号発行も複雑な思いの中で

                                 理事長 石渡 博明 

 2022年もコロナ禍の下に年を明け、沈静化・終息のメドなど一向に見通せないまま、卒業・進級・進学の季節を迎えよ

うとしています。

  援護協会が昨年11月で創立50年を迎えたこと、にもかかわらず喜びのうちに50年の記念企画が催せなかったことに

ついては、本誌前号で触れさせていただきましたが、援護協会を取り巻く環境は一向に改善せず、あいにく300号(通巻)

の記念号本誌でも、同じことを述べざるをえないという残念な状況の中にあります。

 会報のバックナンバーを綴じた貴重なファイルを元に、簡単に会報のあゆみを振り返ってみますと、日付不明ながらガリ版

刷りの『I.C.B.情報』第1号が1975年に発行され、84年6月からは『ICBだより』と改題、定期的に発行されるよ

うになり、2004年12月発行の通巻213号からは『ロータス通信』と改題されて今日に至っています。こうしてみます

と、小さな団体で紆余曲折はありながらも、着実に実績を積み重ねてきたことが、今更ながらに実感できます。

 さて、援護協会の近況ですが、基幹事業である視覚障害留学生の招聘事業=留学支援事業は、本誌前号でお知らせしました

「訴え文」を関係方面にお送りしたもののほとんど反響がなく、反応のあったいくつかの政党関係者とのやり取りの中でも、

あいにくまだまだ明るい見通しが立つような状況には至っていません。

 そうした中、インドネシアのスラバヤ在住の中島さんという方(ヤヤサン・サリスナ・インドネシア代表)からIAVI奨学制

度についての問い合わせがあり、現状では停止をよぎなくされているものの、再開の暁にはぜひとも留学生を派遣したいとの

熱い期待を寄せられました。留学生支援事業の意義を改めて確認でき、大いに勇気づけられると共に、今後の連携を相互で確

認し合いました。

 また、2月16日の『東京新聞』夕刊に援護協会の窮状を訴える記事(本誌7ページ?8ページに転載)が掲載されたとこ

ろ、何人もの方からご寄付や会員の申し込みがあったり、ご自身のフェイスブックで支援要請を拡散してくれたり、知り合い

の議員の方を紹介してくれたり・・・と、嬉しい反応が相次いでいます。

 何としても、視覚障害留学生の招聘事業を再開すべく奮闘していく決意ですので、ご支援・ご協力のほどをよろしくお願い

します。

 さて、コロナ禍という未曽有の災厄に襲われて、専門の勉強ばかりか日本での留学生活も必ずしも期待通りにいかなかった

かもしれませんが、この3月、キルギスのアクモールさん、モンゴルのラグワさん、台湾のシズさん(蔡さん)の3人の留学

生が帰国されます。帰国後は日本で学び身に着けた知識・技術・経験を糧に、母国の視覚障害者のリーダーの一人として、ま

た日本と母国との懸け橋として、活躍してくださることを期待します。そうした活躍の積み重ねこそが、IAVIに心を寄せて支

援してくださる皆さん方の励み、力となりますから。


≪この春、帰国の留学生たちから≫

   日本で勉強できたことに感謝します

                ヌルディノワ・アクモール(キルギス)

 皆さん、こんにちは。アクモールです。お久しぶりです。みなさん、お元気にしていらっしゃいますか。私は今のところ、

元気というより、うれしいような悲しいような感じです。

 振り返ってみると、援護協会での半年間、筑波盲での3年間、筑波技大での4年間、長いような短いような、7年間半の日

本での生活でした。

 最初に来た時、ほんのちょっとしか日本語が話せなかった私は、今は皆さま方のお蔭で、ラジオでのニュースを聞けば、普

通の話なら90パーセントぐらい分かるようになりました。

 最初に来た時は何もわからなくて、夢の中にいるような感じで過ごしていました。その後、実際にいろいろ大変なことが始

まりました。日本人が優しかったので、何とか乗り切ることができましたが、他の国だったら、途中でキルギスへ帰ってしま

ったと思います。どんなときもいっしょにいてくださった先生方やIAVIのみなさんがいてくださったおかげで、ここまで来る

ことができました。

 日本に来てたくさんのいいことがありましたが、中でも人生で一番大切な高等教育を日本で受けることができて、たいへん

よかったと思います。

 もう一つ大事なことは、学校や大学を出て仕事についてからでも、成功するためには、できるだけいろいろな勉強をしなけ

ればならないということを学んだことです。

 これから国へ帰ってやりたいことはいっぱいあって、この作文に書ききれませんが、一番大事なことだけを書かせていただ

きます。長い間、日本にいて、日本で学んだことの結果を出すために、去年の3月に国へ帰ったシリン先輩と一緒に、キルギ

スでマッサージの治療院を作りたいです。日本式マッサージをキルギス人が経験して馴れてもらいたいし、それにプラスし

て、日本に来たいキルギス人がたくさんいますから、治療院の雰囲気を日本の雰囲気のように作りたいです。

 キルギスにいた時は、自分が視覚障害者であることに劣等感を感じて恥ずかしかったですが、日本に来て日本人のやり方の

お蔭で、恥ずかしくなくなったというよりも、自分が障害をもっていることを時々忘れることもありました。日本に来なかっ

たら、キルギスの視覚障害者の一人として、家に閉じこもって一生を終わっていたかもしれません。キルギスでは、障害者は

なにもできない存在と見られてきましたから。

 でも日本ではいろいろなサポートがあって、どんな障害があっても、障害が無い人ができないことをできる場合があること

を知ることができました。

 日本に来て、もう一つよかったことは、自分ができることと苦手なことが区別できて、分かるようになったことです。私は

座学があまり得意ではないので、勉強はたいへんでしたが、日本の生活で学んだことが本当にいっぱいありました。特に、障

害があっても、自分ができることをちゃんとやっていけばいいということで、自信を持って生きていくことができるようにな

りました。年をとって自分の人生を振り返ったとき、若い人にバトンタッチができるようになれたら嬉しいです。それは私の

ミッションです。

 最後に、皆さん、お元気で。チャンスがあれば、また日本へ来たいです。大変お世話になりました。本当にありがとうござ

います。

 

   日本で留学生として過ごした5年間半を振り返る

                    ジャムスラン ラグワドラム(モンゴル)

 モンゴルから日本へ留学してもう5年間半が過ぎ、自分の目的を叶え、あとは帰国後日本で得た知識や経験などを活かして

いくことだけが残りました。

 私は、2016年の秋10月頃入国し、11月頃盲学校の入試を受けて入学することができた。新学期が始まるまで援護協会で非

常に優しい日本語の先生方から日本語を教わりながら、美味しい料理を作ってくれる寮母さんたちの食事を食べ、面倒を見て

くれる援護協会のみなさんから日本のさまざまなマナーを学びながら楽しく毎日を過ごしていた。

 2017年2月頃、石渡さんと京都・大阪・奈良・広島へ旅行にいき、また、盛岡での手で触る博物館や浜松での白杖を作る作

業所を見学することができた。当時、まだ日本語が不十分で、石渡さんの説明を100%理解してないけど、本当に楽しかっ

た。また、みんなに笑われるかも知れないけど、おばけを怖がって一人で寝られなかったこと、大阪で大勢の人の中で石渡さ

んにはぐれて慌てたこと、奈良でおせんべいが大好きな面白い鹿さんと出会ったこと、具合が悪くなって自分が嫌になって泣

き出したことなどのたくさんの思い出を作った。

 2017年の4月から本格的な留学生の忙しい生活が始まり、日本語・専門的な勉強・国家試験のための勉強・遊びなどに、

とても忙しくて楽しい3年間を過ごした。同級生たちや附属盲学校の素晴しい先生方などのおかげでやっと卒業に至り、国家

試験に受かり、3療の免許を取得することができた。

 ちょうど卒業時の2020年2月頃コロナが流行り、大変な時期が始まったが、学士を取得するために、その年の4月にさらに

つくば技術大学へ進学し、3年生に編入した。コロナの影響で課外活動がかなり限られ、ほとんど寄宿舎での学習だったが、

無事に卒業ができ、あと少しで帰国することになっています。

 もちろん、この5年間半で、さまざまの問題にぶつかって大変な時期もあったが、援護協会のみなさん、日本語の先生方、

附属盲学校の先生方、技大の先生方のおかげで、困難を乗り越えて最後までがんばることができた。特に、日本語を教わった

伊藤先生は、留学生たちに常に関心を持ち、私の日本語以外にも美味しいモンゴル式のブーズを作ってくれたり、学生生活を

サポートしてくれたり、嬉しい時にも悲しい時にも常にさまざまな悩みの相談に乗ってくれた。私をいろんな方面から支えて

くれた伊藤先生の温かい気持ちに、いつも感謝しています。

 コロナの影響で、世界中で大変な時期で、将来もさまざまの問題が起こるかも知れないけど、日本で得た知識や経験などを

活かして、先輩たちと力合わせて前向きに頑張っていきたいと思っています。

 最後に、私を今まで常に支えてくれていた援護協会のみなさん、日本語の先生方、附属盲学校の先生方、技大の先生方、友

人のみなさんに心から感謝いたします。以上です。

 

   これまでとこれから

                  蔡 静如(台湾)

 皆さん、お世話になりました。私は蔡静如(シズ)です。台湾から来ました。2019年から筑波大学附属視覚特別支援学校

の専攻科に所属し、按摩・マッサージ・指圧、鍼灸を3年間学びました。ここで少し、私のことと日本へ留学しようとしたき

っかけを紹介したいと思います。

 私は生まれつき目が不自由で、子供の時から盲学校に入学し、ソーシャルワークを専攻して大学を卒業しました。その後、

母国のマッサージの免許を取得し、ソーシャルワークとマッサージを行いました。様々な患者さんたちと接して来ると、自分

に医療に関する知識が不足していることに気が付きました。そのため不足しているマッサージの技術や医療の知識等を補うた

めに日本へ留学しようと決心しました。

 その後IAVIに依頼し、2017年10月に日本へ来ました。IAVIで半年間、日本語や日本の生活、文化等を学びました。その後、

翌年に一度帰国し、2019年から附属盲学校で3年間勉強しました。ここでの3年間は私にとっていろいろな経験を得ることが

できました。

 ここで、私にいろいろな場面や立場から助けて下さった方々にお礼を申し上げたいと思います。先ず、私を日本へ呼び、こ

の3年間半、面倒を見て下さったIAVIの石渡さんと新井さんを始め、日本語の先生方や全国からの皆さんに心から感謝してい

ます。私が2年生の時、新型コロナウイルスが発生し、学校も約3か月休校となり、不安で心配している私を助けて下さった

おかげで、最終的に落ち着きました。

 それから日本語が下手な私を1年生から今まで、わかりやすい模型や手で触れる図等を工夫しながら、親切に教えてくださ

った先生方と同級生たちにも心から感謝しています。このように皆さんがいろいろな立場から助けてくださったからこそ、私

は無事に卒業できて、この3年間半を乗り越えることができたのです。

 最後に今後、私は帰国した後、日本で学んできた技術や知識等を生かして後輩たちや患者さんたちに提供していきたいと思

っています。少しでもみんなが頼れる施術者になるように頑張っていきたいと思います。

 以上、これをもって私の文章を終えたいです。皆さんどうもありがとうございました。

 

≪元留学生たちのマッサージのスキルアップのためにお力をお貸しください!≫

 2月16日、盲学校や、訓練校、盲人協会などでマッサージを教えたり、マッサージのお店を経営したり、患者さんと毎日

接して施術をしているキルギス、モンゴル、台湾、マレーシアの5人の元留学生がZoomで集まりました。

 この中で、マッサージを軸に施術のスキルアップのために、日本とのつながりで、勉強会をどのようにしていくかを話し合

いました。

 これまで、盲学校等、お世話になった先生方をはじめ、多くの皆さんのお力をいただいて、ぜひ彼らの思いに応えた勉強会

を開催したいと考えております。

 日本語をさらにスキルアップしていく勉強会が、昨年11月からスタートしましたが、ぜひ理療の分野での勉強会も作り上

げていきたいと考えております。

 今後の開催に向けて課題を解決していきたいと思いますが、ご協力していただける先生方や、一緒にこの活動にいろいろな

面でご協力いただける方の御参加をお願いいたします。

 この勉強会を2年間オンラインで行い、3年後には、ぜひみんなで日本に集まり、大きな研修会をたくさんの皆様のご支援

で開催していきたいと思います。

 元留学生達から出された意見

・国によって体形や、病気などいろいろな特徴があると思うので、実際の施術例を私たち元留学生たちがレポートして、

それについて専門の先生とみんなで一緒に勉強したい。

・前もってどのような疾病について勉強していきたいか、みんなから出し合い、それをもとに、年6回の予定を立て、指

導していただける先生の施術をZoomで勉強したい。

・勉強会の内容をビデオに残せば、それぞれが都合の良い時間に自国の人たちと勉強会ができ、現地でのスキルアップに

役立つ。

・やはり、部位の確認が必要で、先生の施術の説明の後に、それぞれが施術ができるようにして、部位の確認を先生に見

てもらうようにしてもらえれば良いと思う。これができればよいが、なかなか大変だと思うが。

・今後コロナ感染の後遺症が問題になると思うので、それに対しての勉強会ができればよいと思う。

 

≪東京新聞に掲載 多くの皆様にお伝えください!≫

?目の不自由な留学生を支援する国内唯一の団体、補助金廃止で窮地に 「予備授業」再開へ支援呼び掛け?    

                                       2022年2月16日 夕刊

 目の不自由な留学生の受け入れを支援する国内唯一の団体、社会福祉法人「国際視覚障害者援護協会(IAVI)」(東京都板

橋区)の活動が窮地に陥っている。留学生が特別支援学校入学前に日本の言葉や習慣を学ぶ「予備授業」が、4年前の国の補

助金廃止の影響で実施できないためだ。再開を目指す関係者は、幅広い支援を呼び掛けている。(中村真暁)

 協会は、韓国人の初代理事長が1971年、目の不自由な留学生仲間と設立した「国際盲人クラブ」が前身。以来、発展途上

国の障害者福祉の充実を目的に、アジアやアフリカを中心に19カ国・地域から88人の留学生を受け入れてきた。帰国者の中

には、モンゴル初の視覚障害児向け幼稚園の設立者や、インドネシアの国立リハビリ施設で教師となった人らがいる。

 協会の書類選考などで選ばれた留学生は、半年間、協会で寮生活を送ってもらい、日本語や点字、白杖を使った歩行などを

特訓する。これが予備授業だ。その間に特別支援学校の入学試験を受け、合格したら、学校で3療(あん摩マッサージ指圧、

はり、きゅう)の国家試験などに向けて勉強する。

 協会は予備授業の費用を、2000年度から政府開発援助(ODA)の一環として支給される補助金で賄ってきた。年間最大で

1000万円の支給を受けたが、国の事業見直しで15年度には300万円台に削減され、18年度に廃止された。留学希望者は母国

にいながら日本のことを勉強するしかないが、学習環境が十分に整備されていないため、留学を諦める人も出てきたという。

 現在、筑波大附属視覚特別支援学校に通うキルギス出身のシャルシェバエフ・サマットさん(23)は、予備授業が受けら

れなかったため「大変だった」と振り返る。日本語がうまくできず、最初に受けた20年度入試は不合格だった。翌年度に向

け、オンラインで協会関係者から日本語を学び合格した。サマットさんは「協会の活動を通じて多様な国の学生と交流でき、

勉強への思いも強まった」と語る。

 協会の石渡博明理事長(74)は「視覚障害者が一般向けの多人数の教室で日本語を習得するのは難しく、サマットさんの

ように合格できるとは限らない。日本で専門的なサポートを受けることが大切だ。留学生が日本で学べることは多い。彼らの

チャンスをつぶしたくない」と話している。       

 寄付などの問い合わせは、ホームページから。

 

≪板橋日本語スピーチ大会に参加しました≫

 2月26日の午後、板橋区立グリーンホールで行われた第21回日本語スピーチ大会に、キルギスのサマットさん、モンゴ

ルのダグワさんが揃って参加、コロナ禍の下、来日以来、なかなかイベントに恵まれない二人も久しぶりに緊張し、楽しい時

間を過ごすことができました。IAVI関係では庄さん、田中くんと石渡が、応援団として参加しました。

 この日の出場者はもともと19名の予定でしたが、ロシアの軍事侵攻でスピーチどころではなかったのでしょう、ウクライ

ナの方が急遽出場をキャンセル、国際情勢の急変はこんな所にも影を落としてきたもので、一刻も早い平和の訪れを願わずに

はいられません。

 出場者18名は、インド、キルギス、モンゴル2、フランス、ベトナム、オーストラリアに中国が11名と、圧倒的に中国

の方が多かったことと中国からの1名が車いすでの参加という点が目を引きました。

 サマットさんは、カルパックというキルギスの男性が愛用する帽子をかぶり、「私の国、キルギスについて」と題して、ダ

グワさんは「スピーチ大会についての私の思い」と題して、二人ともつかえることなくきれいな日本語で発表を行いました。

 特にサマットさんは「キルギス語を覚えてください」と言って会場を巻き込んだ発表が効を奏したのか、3人に贈られる

「観客賞」をみごとにゲット、庄さん、田中くんの応援に花を添えてくれました。

 

≪キルギスの盲留学生が働く日本式医療マッサージ 治療院開設支援の為の寄付金を集めています!≫

                             元IAVI職員、元JICAシニア海外ボランティア 松田 信治

 キルギスからはこれまで4人、視覚障害留学生が日本に来て、筑波盲学校や筑波技術大学で三療を勉強してきています。既

に帰国して、キルギス初の視覚障害者の鍼師を目指して奮闘しているD・シリンさんに続いて、アクモールさんがこの3月末

に帰国します。そして二人は力を合わせて、キルギスで初の日本式医療マッサージの治療院を開設しようとしています。

 キルギスでは、医療大学附属視覚障害者マッサージコースを受講してマッサージ師の資格を取得した人たちも、ほとんどが

病院内のマッサージ治療室で働いていて、自分たちの手で治療院を開設する人はこれまでいませんでした。しかも日本式の医

療マッサージ治療院の開設は初めてのことです。JICAシニア海外ボランティアとしてキルギスで障害者支援をしてきた私

は、キルギス在任中に設立した任意団体「キヤル(夢)基金」を通して、さまざまな形でキルギスの障害者支援を継続してき

ました。今回の二人のチャレンジをぜひとも支援したく、皆さまにご協力をお願いするものです。

 治療院に備え付けの機器購入費や開設時の賃料など、約45万円を目標として、少々高額ですが、1口5千円何口でもけっ

こうですので、本年5月末を期限として、以下の振込先へご寄付のほどをよろしくお願いします。

  *ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行の場合

   (郵貯カードをお持ちの場合は、手数料はかかりません)

   記号10140  番号18039941  名前 キヤルキキン         

  *その他の銀行や信用金庫の場合(手数料のご負担をお願いします)

   ゆうちょ銀行(店名)〇一八(読み ゼロイチハチ) 店番 018

   普通 1803994 (最後に1はありません)

 なお、松田へのお問い合わせは、matsu.shin@pep.ne.jp または携帯電話090-9643-7156まで、よろしくお願いします。

 また、ご面倒でも確認のため、お名前、ご住所、電話番号、寄付金額を、松田のメールアドレスまでお知らせ願います。

 

≪日本語を学ぶ若い二人の夢の実現のために≫

 先月号でもご紹介したとおり、援護協会では点字を使って日本語を勉強する2人をサポートしています。香港の方は2年

間、点字教材作成の支援を行い、スリランカの方はZoomで日本語点字の学習をしています。彼女達から感想が寄せられまし

た。このような活動を多くの皆様と力を合わせて広げていきたいと思います。ご関心の方はぜひご連絡ください。

 

   暗闇から開けた新しい道

                バーギャ・マドゥーシカ(スリランカ在住 高校生)

 私は高校に入学して、日本語を選択しましたが、点字で日本語を勉強することができず困っていました。スリランカで日本

語の点字ができる人はいません。そのような時にIAVIの皆さんと知り合いました。そして昨年の12月から1ヶ月に2回、Zoom

を使って庄麗先生に点字で日本語を教えてもらっています。IAVIからは点字の「みんなの日本語」が提供されました。私はこ

のような機会が与えられたことを大変嬉しく思っています。IAVIの支援に心から敬意を表します。

 生まれて初めて、日本語の点字を教えてくれた庄先生にも大変感謝しています。また、理事長先生や職員の方々、私をIAVI

と繋げてくれた通訳の田村さんにも御礼申し上げます。

 私はこれから日本語をいっしょうけんめい勉強して、2年後の大学入試の統一試験で、良い成績を取り、進学したいです。

日本語を学びたいという私の夢が一つかなったので本当に嬉しいです。私は日本語に加えて、中国語も勉強しています。将来

の夢は、日本に行くことです。そして、もっと日本語が上手になって、私のような視覚障害者に私の日本語を教えられるよう

になりたいと思っています。

 

   日本語の先生になりたい

                   陳 虹霏(香港在住 高校生)

 私はチンです。私は日本語の勉強は3年前から始めました。

 日本語は点字の勉強は、始める時難しかったです。今、毎日日本語の本を読んでいる時、日本語の点字はとてもやさしいで

す。

 私の夢は日本語の先生になりたいです。どうぞよろしくお願いします。

 

≪ケニア支援のご報告 もう一歩のところです≫

 ケニアへの白杖と点字器の支援活動については、台湾と日本の皆様方から多くのご支援をいただきました。 新年早々ケニ

アへの発送を行う予定でしたが、コロナ禍の影響で、ケニアでの貨物の受け入れ状況が大変不安定なこと、台湾外務省がケニ

アへ白杖送付に尽力してくれていますが、国交がないために難航していること、ケニアのフィリゴナさんたちの希望で、一緒

に送っていただき、それえらを活用した活動を早く開始したいとのことで、台湾外務省から日本に白杖を送ってもらい、日本

からの点字器と一緒にケニアに送ることとしました。多くの皆様に、一日も早くケニアの皆さんたちの笑顔をお知らせしたい

思いですが、今しばらくお待ちくださいますように、お願い申し上げます。

 

◎会計からのお知らせ◎

 毎年、6月と12月に郵便振替用紙を同封させていただき、皆さまから会費やご厚志をお願いしております。

 その郵便振替用紙の手数料についてですが、今年2022年1月17日より変更がありましたので、お知らせいたします。

 今までは、ゆうちょ銀行口座からの送金でも現金での送金でも、手数料がかかりませんでしたが、現金での送金は110円手

数料がかかるようになりました。また、電信払込みの場合も手数料が110円かかるようになりました。

 ゆうちょ銀行の口座(通帳・カード利用)から送金される場合は、今まで通り手数料はかかりません。

 当協会といたしましては、皆さま方に手数料のご負担なくご厚志のお願いをしてまいりましたが、郵便局のサービス変更に

伴い、手数料がかかる場合が生じてまいりました。

 そのような状況でご厚志のお願いをするのは大変心苦しいのですが、引き続き、当協会へのご協力をよろしくお願い致しま

す。

 

=業務日誌=

12月16日 『ロータス通信』299号墨字版、発送。 新井さん、おたがいさまネット月例会に参加。

   17日 IAVI役員、Zoomで情報交換・意見交換会。

   21日 東京日本語教育センターを訪問。

   22日 北とぴあでの「ユニバーサル上映会」に参加。

   24日 筑波盲冬休み。サマットさん、田中くん、来館・宿泊。

   26日 年賀状の印刷・発送。

   28日 仕事納め。筑波盲・謝さん来館、交流。

   31日 サマットさん、田中くん、南蔵院・氷川神社で年越し。

 1月 3日 筑波山初詣(サマット、ダグワ、田中、アクモール)。

    4日 仕事始め。

    8日 新年食事会およびZoomで元留学生と挨拶交換会。

   12日 堀利和さんと文科省・濱部専門官を訪問。

   15日 サマットさん、田中くん、来館・宿泊(24日まで)。

   16日 元留学生と帰国後の支援についてZoom会議。

   18日 風呂場のドアの鍵付け替え工事。

   20日 板橋区福祉課の「福祉センター」説明会に参加。

   22日 ダグワさん、技大・学部入試を受検(28日、合格)。

   25日 電灯LED切り替え工事、業者来館・下見。寺崎理事、望月理事とGHオンライン説明会に参加。

 2月   5日 第1回IAVI将来構想小委員会を開催。森の家訪問(板橋総合福祉センター構想聞き取り)。

     9日 スラバヤの中島さん、照屋さんとZoomで情報交換。

    16日 桜雲会・甲賀さん、来館、情報交換。『東京新聞』夕刊にIAVIの窮状紹介記事掲載。

    17日 板橋区議・坂巻さん、岡本衆院議員秘書・宮木さん来館。

    26日 日本語スピーチ大会にサマットさん、ダグワさんが参加。あんまマッサージ指圧、国家試験。

    27日 鍼灸、国家試験。

 3月  3日 林川さん、マレーシアの留学希望生に日本語支援開始。

                4日 元サモア日本大使・寺澤さん来館、情報交換。

    15日 筑波盲卒業式(シズさん)に出席。

    17日 『ロータス通信』第300号、墨字版を発送。

    18日 筑波技大卒業式(アクモールさん、ラグワさん)に出席。

    20日 シズさん、アクモールさん、ラグワさん、お別れ会。

    25日 IAVI予算理事会。

 


社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会(IAVI):https://iavi.jp/

〒174-0052 東京都板橋区蓮沼町20-18

電車でお越しの方:
都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅下車
「A1」出口を右に出て一つ目の信号を右に曲がり、右手3軒目。徒歩3分。

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