大地震後のミャンマーの視覚障害者の状況 その1
マンダレーで暮らす視覚障害者のTさんから連絡
3月28日、ミャンマーで大きな地震があり、大変な被害が出ているようです。
ミャンマーの元留学生のCさんが、自身で得た確実な情報、とりわけ視覚障害者の仲
間たちの状況を日本の皆さんにお伝えしたいということで、少しずつ彼女に書いても
らうことにしました。
なお、日本盲人福祉委員会よりミャンマー地震被災視覚障害者への緊急支援につい
てのアピールが出ていますので、以下を参照ください。
ミャンマー地震について
その1 マンダレーで暮らす視覚障害者のTさんから連絡
2025年3月28日にミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震
が発生しました。
震源地に近いマンダレー市内では約8割の建物が倒壊し、たくさんの死者・負傷者を
出しました。今月に入り、少しずつ世界中からの救援隊がミャンマーに来てくれてい
ますが、被災地に向かう道路や橋がたくさん崩壊していて、なかなか入ることが難し
いです。
マンダレーでは、たくさんの視覚障害者がマッサージの仕事で生活しています。地震
後すぐに何人かの人たちと連絡を取りましたが、なかなか繋がりませんでした。そし
て、地震発生4日後にマンダレーで暮らす視覚障害者のTさんから連絡が来て無事が
確認できました。それから、援護協会元留学生でネピドーでマッサージをしているミ
ンラインさん、そしてヤンゴンに暮らすジャサンさんも無事であることが分かりまし
た。Tさんは、地震が起きたとき、患者さんにマッサージの仕上げをちょうどしてい
る時で、患者さんと一緒に外に避難したそうです。その後、マッサージ店があった建
物はすぐに倒壊したようです。
しかし、Tさんたちは他の人たちと同じように屋外の路上生活が何日間か続きまし
た。「夜になると蚊がいっぱいくるし、余震もまだまだあるし、悪い人が来て何かさ
れるのではと心配で寝不足だ」と言っていました。この時期のミャンマーは、1年で
一番暑くて、昼間は40℃くらいまで上がって、停電・断水の影響で水もなかなか手
に入らずミネラルウォーターの値段も3倍ほどに上がっているようです。そのため、
Tさんたちは周囲の人に助けてもらって、4月8日にはザガインにある実家の村に帰
ることができたようです。
ヤンゴンでは震度4程度で建物の倒壊などはほとんどなかったようですが、電話やイ
ンターネットが繋がりにくく、停電と断水が今も続いています。
今回は、地震直後から援護協会関係者の皆さんからもご心配の連絡をいただき、本当
にありがとうございました。
4月9日
社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会(IAVI):https://iavi.jp/
〒174-0052 東京都板橋区蓮沼町20-18
電車でお越しの方:
都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅下車
「A1」出口を右に出て一つ目の信号を右に曲がり、右手3軒目。徒歩3分。