NO251

      2024/02/27

 

2012?8?9

お振り込みをありがとうございます
      新年度もよろしくお願いします

理事長 石渡 博明


 毎年のことながら、会費のお振り込みの呼びかけに、多くの方々がお応えくださり、誠にありがとうございます。
今回、特に感慨深かったのは、福島の会員の方が1万円をお振り込みくださり、添え書きに「被災生活も1年過ぎ、少し落ち着きを取り戻しました。会費の残金、寄付させてください」とあったことです。
 被災生活の苦しい中からも、協会事業に心を寄せてくださり、ご寄付くださったのかと思うと、心苦しくもあり、また胸が熱くもなりました。留学生ともども、お志しに背かぬよう、初心に帰って頑張っていかねばと、心を引き締められました。
尚、誠に遅ればせで恐縮ですが、7ページ以下に昨年度(今年3月末まで)の会員の皆様のご芳名を掲載させていただき、感謝の気持ちに代えさせていただきました。

 ところで、福島、仙台、盛岡等々、被災地およびお近くにお住まいの会員の方々や、遠く離れてはいても、実際は身内の方が被災された場合等々、3・11の被害はいまだに列島を広く深く覆っているものと思われます。政治が民意に寄り添っていないことが残念です。
 3・11の影響は留学生の身の上にも起こりました。ミャンマーのクンチャンさん以来、平塚盲学校の留学生が、長いこと週末のホームステイ先としてお世話になってきました盲導犬のための施設「はた犬ハウス」さんですが、あまりにも相模湾に近すぎるため、万が一の場合を考え、転居を決断しました。新居は平塚市中原です。
 栗田様ご夫妻、宮川様をはじめ、「はた犬ハウス」の皆さんのこれでのご厚情に感謝しますとともに、今後のご発展をお祈りいたします。会員の皆様方におかれましては、弊会へのご支援とともに、「働く犬を支援する会」へのご支援も、どうかよろしくお願いいたします。
(尚、「はた犬ハウス」さんのURLは http://www.hatainu.com/ です。)

 皆様方の暖かいご支援のお蔭で、フザイファさん、コンテさんの新留学生の二人も、先輩同様、順調に1学期を乗り越えることができました。改めて御礼申し上げます。
留学生は全員、夏休みに帰国、身心をリフレッシュさせるとともに、9月に舟橋会館で行なわれる連続講座での発表へ向けて、自国の視覚障害者の自立についての調査に励んでいるものと期待されます。
今後とも、留学生ともどもIAVIをご支援くださいますよう、改めてお願い申し上げます。

<平成23年度事業報告>(23年4月1日?24年3月31日)


1.視覚障害者の更生相談事業
(1)外国籍視覚障害者に関する障害基礎年金、福祉施策等。
(2)海外からの視覚障害者の日本留学。
(3)視覚障害者の国際交流。
(4)海外視覚障害者の日本語学習。
(5)各国の視覚障害者事情についての情報提供。
(6)海外の視覚障害者関連施設との連絡。
2.支援事業
(1)留学生の受け入れ
○応募学生は5ヶ国5名。本人及び関係者の情報を総合して留学に関する意思確認と日本語習得度をチェックし、7月17日の留学生指導委員会において状況を報告、以下の2名をIAVI奨学生に推薦し承認を得た。
?マレーシアのモハマッド・フザイファ・ビン・アハマッド
(30歳/男性)来日:10月2日 
?ミャンマーのカウン・テット・サン(24歳/男性) 同:3日
○入国した2名の留学希望生に対し、「外国人学生(視覚障害者)の盲学校入学前予備教育支援事業」として舟橋記念会館にて日本語及び日本語点字の指導、日常生活訓練、歩行訓練等を行なった。
○留学希望生に外国人登録証の申請・ビザの更新等の手続き介助、及び筑波大学附属視覚特別支援学校で教育相談・面接・受験等、合格後には入学・入寮等の手続き介助を行った。
(2)在学中留学生の支援
○各盲学校寄宿舎閉舎時に留学生の宿泊を受け入れた。
○留学生の一時帰国や進路相談に伴う諸手続きの介助を行った。
○3・11東日本大地震に伴い、モンゴル政府の要請で一時帰国していたモンゴル留学生3名の日本帰国にかかわる介助を行なった。
(3)視覚障害者の国際交流
○マレーシア・ミャンマー・インドネシア・ラオス・韓国などの視覚障害者関係施設を訪問するともに、元留学生モンゴルのガンゾリクさん、台湾の謝さん、インドネシアのルイ・ブライユ財団のアグスさん等の訪問を受け、情報交換を行なった。
○新年度留学生の歓迎会をはじめ、恒例の板橋区在住外国人日本語スピーチ大会やおたがいさまネットワークの月例会等々、各種催しに参加、地域の視覚障害者団体やボランティア団体との交流を進めた。
3.会館の運営
○留学生の帰省、交流、研修の場として舟橋記念会館を運営した。
○長いこと外れたままだった玄関前の援護協会の看板を(株)トラヤさんのご厚意で付け替えることができた。
4.点字図書・テープ図書、CD図書の製作・相談
○点字の通信教育、外国語点字に関する相談と情報提供を行なった。
○視覚障害者のためのIT講習会・地デジ講習会等を開催した。
○卒後鍼灸手技研究会の委託により事務局として年6回の研究会を開催、会員にDVDやビデオを発送した。
○点字毎日の委託によりオンキョー点字作文コンクール事務局として、募集、選考、入選作の翻訳等を行なった。
5.広報活動
○日本の視覚障害者に対する情報提供等
維持会員、及び協会支援者に対して協会の活動状況や留学生の現状を報告し、理解と協力を得るための情報誌『ロータス通信』を第243号から第248号まで年6回、編集・発行した。
○埼玉盲のベトナム留学生・ニャさんがNHKTV第1「こんにちはいっと6けん」およびNHKラジオで取り上げられ、またケニアの元留学生・フィリゴナさんがNHKBS1「地球アゴラ」に出演、視覚障害留学生の活躍ぶりが報道された。
○座・スーパーマーケットさんの企画で、亀淵友香&VOJAの皆さんによるIAVI支援コンサートが開催された。
○?アープさんのご協力でIAVIのホームページをリニューアルした。
6.他団体との交流、表彰、慶弔等
○シリア大使館次席・ラニアさん、元職員松田さん(JICA派遣員、在キルギス)の訪問を受け、両国の盲人事情、支援等について情報交換を行なった。
○(社福)東京ヘレンケラー協会の推薦により、IAVIが第5回塙保己一賞貢献賞の表彰を受けた。
○2001年7月から2008年3月まで理事長をお努めくださった直居鐡さんが2月29日に亡くなられ(享年85歳)、告別式・お別れ会に役員・職員・留学生が出席、お別れを惜しんだ。
7.補装具及び日常生活用具斡旋販売・修理
○補装具と日常生活用具の取得手続きを留学生に行った。
8.財産管理・備品整備
○備品整備の一環として点字プリンタの保守・点検を行った。
9.収益事業
○駐車場の運営 4輪車4台、2輪車3台の契約を継続した。 

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以上

★会員の皆様へありがとうのページ★

 23年度も、大変お世話になりました! 
家計や経費を削って、IAVIの運営の為ご寄付いただきました。役職員一同、心より感謝申し上げます。感謝に添えて、23年度にご寄付下さった皆様のお名前を五十音順で掲載させていただきます。
なお、年間を通じて複数回に亙ってお振り込みくださった方々が数多くいらっしゃいますが、その点については恐縮ですが、省かせていただきました。
また、紙面の関係で敬称を省略させていただきましたことをお詫び申しあげます。

(あ行)浅野悦子、浅野紀美江、麻生正、安達雅子、新井愛一郎、
新井協子、有賀実男、葉華、伊井良子、池田俊二、井桁早苗、
井崎邦為、石井晃、石井薫、石川菊江、石栗徳子、石田拓、石田良子、
石塚洋子、石渡俊幸、石渡博明、伊藤忠一、今井鍵造、岩崎正、
岩瀬信子、岩村慶子、岩屋芳夫、上野己美子、上野敬太、卯嶋義司郎、内田順朗、梅澤勇、梅原祥子、援助修道会 景山、遠藤文朗、
大木暉子、大越伊津子、大谷吉弘、大谷隆一・正子、岡野三郎、
岡本恵美子、奥村雄輔、小澤靖子、鬼塚千恵子、小野史江
(か行)賀川友吉、香川紀子、片岡忠、片寄健司、加藤郁雄、
金森なを、兼目忍、金本りせ子、賀波沢夏江、紙谷一枝、川口裕子、
川崎恭治、河瀬修一、河野徹、河本昭三、川又正人、神崎好喜、
神原武志、菊島和子、菊地竹男、菊地みつえ、岸栄子、鬼塚洋子、
木村陽子、清野陽子、清原順子、草場直子、工藤幸雄、窪田進、
幸野尚子、恒本藍子、児島宏子、小林孝信、小林美恵子、小林良子、
小松勢津子、五味哲也
(さ行)才田覚、斉藤彦治、齋藤陽子、酒井正、坂本啓子、
桜井政太郎、迫玲子、佐々井忍、佐々木誠子、佐藤相子、
佐藤泰久、 佐藤容子、佐藤義一、重野幸子、渋谷尚子、島田金幸、
島田治夫、下川悦子、下島敏男・章子、白井康晴、新谷節子、
杉浦和朗、杉田司郎、鈴木彩、鈴木妙子、鈴木美枝子、鈴木文子、
鈴村邦子、須之内桂子、須原ひとみ
(た行)高木宏、高野博幸、高橋恵子、高橋秀治、高橋博子、
高柳晶子、田窪いつ子、竹内智美、竹下義樹、田中徹二、田中正和、
田中三佐子、田中吉野、田中亮治、田中渉、谷口春子、田畑美智子、
丹野功一、崔錫允、築城巌、恒本藍子、戸倉由紀枝
(な行)直居鐵、中陽子、長澤泰代、中西明美、中原章雄、中村和子、
中村實枝、中村雄一、並木正、西澤伸之、西田幹夫、西田美代子、
西村浩生、西村文美恵、根岸伸樹、野口孝明、野沢順子
(は行)芳賀優子、朴東海、橋本寿々子、畑千尋、八田暁子、林律、
春田泰文、東野光子、肥後実枝子、樋口義浩、飛田直子、平田麗子、
福島昌子、福島美栄子、福山博、藤井亮輔、藤沢皓子、伏見美智子、
淵岡吹次、舟橋朋子、北條偕子、星野容子、堀和子
(ま行)正木悟、増子忠道、松浦健三、松田俊昭、松本保男、
水谷洋子、水野宏子、水野まち子、三宅和代、宮坂麻里、明星晃、
三輪利春、村上美津子、村瀬道雄、森幸子
(や行)矢沢静江、安岡秀美、安川糸子、安村洋子、矢部健三、
山口和彦、山添和夫、山田雄春、横山邦彦、吉川恵士、吉成宏太、
米山衣江
(ら行)龍崎靖子、ロイ・ビッショジト
(わ行)和田彰、和田絢子、渡辺昭一、渡辺澄江、渡辺俊子、
渡辺萬里子、渡辺勇喜三
(他に匿名希望35名、以上243名)          
<法人会員様及び団体様>
(財)沖縄国際交流・人材育成財団、聖カタリナ大学学友会・ボランティアセンター、(株)アレックス、平田内科クリニック、尼崎市視覚障害者協議会、トケトスカーナ、東京家政学院大学光塩会東京支部、(株)アメディア、(株)高知システム開発
 

≪地域のお祭りで交流≫
 6月3日、留学生と共に「板橋ふれあい祭」に参加251-3.JPGしました。モンゴル餃子の人気はものすごく、一気に売り切れとなりました。留学生によるマッサージ体験も好評で順番待ちで断る場面も。マッサージ体験をしながら多くの皆さんと学生達がお話をしていましたが、私達の活動の何よりの理解につながったようです。これからも、楽しみながら地域の皆さんと交流を深めて行きたいと思います。

 

 

 

 

◎お知らせ◎

国際視覚障害者援護協会(IAVI)企画:
連続講演会 アジア各国の視覚障害者事情 第2期・第1回

「留学生が見た自国の視覚障害者事情」

発表:IAVI留学生(モンゴル・ベトナム・ラオス・ミャンマー・
マレーシア・インドネシア)
日時:2012年9月16日(日) 13:30?15:30
場所:国際視覚障害者援護協会「舟橋会館」3F 多目的室
   (板橋区蓮沼町20?18
都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅A1出口下車 徒歩3分)
定員:30名(定員になり次第締め切ります/お申し込みはお電話
または e-mailにてお願いします)
会費:無料
電話:03?5392?4002/ e-mail:info@iavi.jp
主催:社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会
後援:社会福祉法人 板橋区社会福祉協議会

= 編集後記 =
この春留学を終えて、帰国したメイさんと、ニャマフーさん。それぞれ元気に動き出しています。メイさんはマッサージセミナーで留学体験の講演を行ったり、基盤作りのためにマッサージ治療院で仕事を開始。ニャマフーさんは、日本語と、日本とのネットワークを生かし、難しい病気の子供の治療の為に日本の病院との架け橋になろうとしています。次号でまたご紹介したいと思います。(愛)


= 業務日誌 =
6月12日 板橋ふれあい祭反省会に出席。
6月16日 戸ノ下さん宅訪問、平塚盲留学生3名と懇談。
6月21日 日盲社協全国大会に出席。
? 22日 元留学生、イェホァさん、チョーユナさん宅訪問。
6月24日 卒後鍼灸、今年度第3回講習会実施。
6月25日 平塚盲学校訪問、ホームステイ先変更について説明。
6月26日 笹川日盲連元会長叙勲お祝いの会に出席。
? 29日 職能開発センター主催、就労支援講習会に参加。
7月 1日 日本語能力検定試験を3名が受験。
7月 2日 板橋区社会福祉協議会講演会に出席。
7月 3日 いたばし障害者週間説明会に出席。
7月 9日 ニャマフーさん帰国、見送り。
7月14日 ツェーネさん、スイェンさん帰国。
7月16日 新年度留学生選考委員会。
7月17日 平塚市障害者福祉課聞き取りに同席。
7月19日 お互いさまネット月例会に出席。
7月24日 IAVI役員懇談会。
7月25日 筑波附属盲訪問、勉学状況について聞き取り。
7月28日 フザイファさん、コンテさん帰国、見送り。
7月28日 オンキョー点字作文コンテストWBUAP選考会に
? 29日 出席(田畑評議員)。
7月29日 マリアさん帰国。
8月 4日 筑波大大学院説明会に出席。


「ロータス通信」への広告掲載をお願いします。 

「ロータス通信」は年6回、偶数月に発行しております。
国際視覚障害者援護協会の機関紙として、活動内容の報告、招聘した留学生の紹介、帰国した留学生を通した各国の視覚障害者事情の紹介、日本と各国視覚障害者の交流活動の紹介や国内でのさまざまな交流活動の紹介、会員や読者の皆様の交流等、バラエティーな記事内容を目指しております。また、墨字版だけでなく、点字版やテープ版も発行しております。
今後、読者参加の紙面づくりに力を入れていきながら、さらに各方面に会員・読者も広げていきたいと考えております。それと共に、財政的な基盤作りの為に、企業・団体の皆様に、ぜひ広告掲載をお願いしたいと思います。

広告掲載費(いずれも1年間)
1ページ=5万円
半ページ=3万円
なお、毎回でない掲載方法もありますので、お問い合わせください。

〒174-0052 東京都板橋区蓮沼町20-18
電話03-5392-4002 FAX03-5392-4128
e-mail:info@iavi.jp  (お問い合わせ:新井まで) 



社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会(IAVI):https://iavi.jp/

〒174-0052 東京都板橋区蓮沼町20-18

電車でお越しの方:
都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅下車
「A1」出口を右に出て一つ目の信号を右に曲がり、右手3軒目。徒歩3分。

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